らくがき通信

2020年6月に卵巣破裂。その体験マンガ。と、描いた絵をチラホラ。

卵巣破裂当日~B病院にて(2)

今年の6月に卵巣破裂緊急搬送摘出手術。その体験を書いています。 

 

《前回》 卵巣破裂当日~B病院にて(1)

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 前回の続きです。

 

午前9時、婦人科の診療開始時間となりました。

 

すでに私の前に5名の方が待たれていたので、順番がくるまで、のんびり待っていようと思っていました。

 

ところが、看護師さんが1番最初に呼んだのは、私の名前でした。

 

 

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明け方、痛みで苦しむ私に代わり、B病院に電話をかけてくれた夫。

 

その電話のことが事務員さんから先生に伝わり、緊急性があるとして、1番に診てもらえることになったようでした。

 

 

後から来たのに順番すっ飛ばしてお先にどうもすみません…

 

そう心でペコペコ詫びながら、先着5名様の前を通って診察室に入ろうとした時、看護師さんに声をかけられました。

 

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言われるがまま検査室に入って待っていると、C先生が真剣な顔をして入ってきました。

 

 

ウッチ―さん、今朝、強い痛みがあったんだってね。まずお腹からのエコーで、確認させてもらうね

  

 

先生はお腹の上からエコーをあててきました。

 

 

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   黙ってモニターを見つめる先生と私。

 

 

C先生はモニターを見ながら

あー…右の卵巣が…とつぶやいて、

しばらくグリグリと動かした後、

画面を見たまま、静かに言いました。

 

 

ウッチ―さん、

 

 右の卵巣が見当たりません

 

 

 

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見当たらないって…

 

 

 

どういうこと?

 

 

 

ポカンとした顔の私にかまわず、C先生は話を続けます。

 

 

 

この部分、黒くモヤモヤしたものが映っているのが見える?これは卵巣の中にたまっていた血液だと思います

 

 

 

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C先生は、私の顔を見て言いました。

 

 

 

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先生の言葉と、モニターに漂う黒いモヤが、

 

私の意識に覆い被さっていきました。

 

 

 

次回、「B病院にて(3)」に続きます。

 

 

 

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