らくがき通信

2020年6月に卵巣破裂。その体験マンガ。と、描いた絵をチラホラ。

卵巣破裂当日~救急車にて(2)

今年の6月に卵巣破裂緊急搬送摘出手術。その体験を書いています。 

 

《前回》 卵巣破裂当日~救急車にて(1)

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前回の続きです。

今回のブログは、文字多めです。

「おまけ通信」も、長めです。

 

救急車に乗っている間に、

D病院に着く前に、

連絡しておきたい人達がいました。

 

                       この時の状況

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私を乗せた救急車は、あと20分D病院に着く。(私の適当な見積もり)

その間に連絡を済ませておきたい。

 


この日の翌日に、私は友人数人と会う予定がありました。

こんなことになってしまったので明日は行けなくなったということを、早く伝えたいと思いました。

D病院に到着後、もしすぐに手術することになったとしたら、この日のうちに連絡することができなくなるかもしれない。

 

あともう1人、

娘の友達のお母さんにも連絡をしておきたい。

 

娘は数名の友達と一緒に通学しているのですが、

その中の1人のお母さんが、雨の日は車で学校に送ってくれるのです。

 

そのお母さんからの雨の日の連絡は、当日の朝、通学メンバーの母親達の携帯に届きます。

もし私が手術後などの動けない状態の時に連絡が来た場合、

学校に送ってくださるお母さんや娘の友達に、迷惑をかけてしまうことになります。

 

翌日は雨予報。

そのお母さんにもすぐ連絡を入れておかないと、と思いました。

 

しかし、救急隊員助産さんに見守られている状態で、急患の身の私が急に携帯をいじくりだすというのは…

 

一言、かけておこう。

 

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では早速、

まずは、翌日に会う予定だった友人に。

 

時間があまりないので、

メッセージのラリーは避けたい。

もったいぶった書き方はせず、

この状況をストレートに伝えてしまおう。

 

そしてスマホで文字入力を始めたのですが、

すぐにあることに気づきました。

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私の右手の人差し指には、分厚い洗濯バサミもどきが挟まっている。

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なので、左手だけでスマホの操作を始めたのですが…

仰向けの姿勢で、親指以外の指でスマホを支えながら、親指のみでやる文字の入力は、とても打ちにくい。

それに、親指がプルプルしてしまうエリアがあって…

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このプルプルエリアは、己の限界に挑む場所のように思えたので、

SASUKEゾーンと名付けます。

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SASUKEゾーンに親指が入り込むと、指がプルプルしてしまい、

スマホが手から滑り落ちそうになります。

 

仕方がないので、SASUKEゾーンを打つ時は、そーっと右手を上げ、右手の小指を使いました。

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音声入力できたら、どれだけ早く入力できたでしょう。

でも救急隊員の人と助産さんの前で、音声入力する勇気はありませんでした。

 

 

なんとか打ち終えました。

こんなに私の右手の小指が活躍したことが、今までの人生であったでしょうか。

 

   送 信!(小指で)

 

さあ、次!

次は、娘の友達のお母さんに。

 

時間はあまりないので、

集中して打ちました。(小指大活躍)
 

打っている間に、友人達から返信。

「えっ!卵巣破裂って、大丈夫なの?」

「びっくり、大丈夫なの?」

疑問形だ。

そりゃそうだ。

「はいよ!わかったよ!また次回ね!」

とは、送れまい。

私も友人の立場なら、同じように疑問形で返す。

 

友よ、許してほしい。

私からメッセージを送っておきながら、私の都合でラリーはできないのだ。

 

大丈夫よ、とか、しばらく返事できないかもとか、落ち着いたら連絡するとか、

そんな感じの文を言葉少なめに急いで打った。と思う。(焦っていて覚えていない)

 

娘の友達のお母さんにも、メッセージを無事送信しました。

 

 「ウッチ―さん、

 そろそろ着きます」

救急隊員の人が言いました。

 

 

病院に着いたら、怒涛の勢いでことが運ばれていくのかもしれない。

 

救急車が止まりました。

 

D病院に到着しました。 

 

次回、D病院にて(1)に続く。

  

----------- これまでのお話(数字をクリック)---------

・卵巣破裂前日までのお話  全21話

・破裂当日 ~自宅にて  

・破裂当日~B病院にて 10

・破裂当日~救急車にて 、←前回

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「おまけ通信」

さて、このブログ「らくがき通信」

初回からひたすらに私の卵巣破裂のことを書いてきておりますが、

卵巣破裂前と破裂後のイラストが、ガラッと変わったのはお気づきでございましょうか。

 

破裂前のお話のイラストは、紙に鉛筆で描いたものをスマホで撮り、スマホで明るさの調節や枠などを入れたりして、ブログに載せていました。(明るさを調整しないと暗すぎて見づらい)

 

破裂後のお話は、ペンタブレットを使ってデジタルで描いています。

 

なぜ最初からデジタルで作画しなかったのかというと、このブログを始めた頃はパソコンの前に長く座っていられなかったから、というのが理由です。

 

「らくがき通信」を始めたのは、術後1カ月ちょっとの時。

痛みはないのですが、同じ姿勢でいると傷跡周辺がキツくなってくるのです。

 

ので、手描き。

場所を選ばずに描け

しっかり座っていなくても描け

鉛筆描きだけなので、速く描ける。

 

破裂前の話はドンドン書いていきたかったので、パースは無視、バランス悪くても、あ、このイラスト失敗と思っても、ただ書きなぐっただけのものでも構わず載せていきました。

 

そして卵巣が破裂する前の話が終わる頃には、私の体はほぼ通常の状態に戻りました。

 

ので、破裂当日の話からデジタルで描くようにしたのですが、鉛筆手描きと比べて作画スピードが遅くなりました。

 

更新も、どんどんのんびりペースになっていく。

 

あまり間隔をあけずに更新できたらいいのですけど、ブログ制作に費やせる時間が全くない日もありまして、できる範囲で、無理のない範囲で、なるべく丁寧に書いて(描いて)載せていけたらと思っている今日この頃でございます。

 

長くなりました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

             内野うめこ