らくがき通信

2020年6月に卵巣破裂。その体験マンガ。と、描いた絵をチラホラ。

退院日(2)帰宅

2020年6月に卵巣破裂緊急搬送摘出手術。その体験を書いています。 
 ↑この続きです。

緊急搬送されてから、8日目で退院となりました。
迎えにきてくれた夫と病院を後にし、
夫の運転で家に帰りました。

家に着くなり、ああ…やっぱり家は落ち着くわ…とすぐ寝てしまった私。f:id:uchiume:20210608231838p:plain

目覚めて、昼食。
帰宅途中にコンビニで買った、パンやらなんやらを食べました。

食べながら、改めて夫に感謝を伝え、入院中の話をベラベラ話しました。f:id:uchiume:20210608231859p:plain

そして、手術の話になった時、
あることがふと頭をよぎりました。

そういえば摘出されたランラン(両方の卵巣カンカン(両方の卵管)って、どんな状態だったんだろう?
破裂した右のランラン1号は、どんな形をしていたんだろう?

…と思うと同時に、言葉が口から出ていました。f:id:uchiume:20210608231916p:plain

f:id:uchiume:20210608231937p:plain

f:id:uchiume:20210608231952p:plain

f:id:uchiume:20210608232006p:plain

f:id:uchiume:20210608232019p:plain

記憶にありませんでした。

多分、自分の話したいことで頭が一杯になっていて、
夫の話をさも聞いているように頷きながら
右から左に流していたと思われる。(よくやる)

それにしても、
私のランラン達を夫は見れて、
持ち主の私が見ることができなかったなんて…

更に詳しく話を聞くと、
手術室から摘出された卵巣と卵管が運ばれて来た時、
「見てみますか?」と夫は聞かれたらしい。
そして夫は、じゃあちょっと見ておくか、くらいの軽い気持ちで見たらしい。

 

…私だったら

 

私だったら!

 

ランランとカンカンに詫びと感謝と別れを告げ、
その姿が視界から消えるまでしっかり見送ったであろうに!

 

…という訳で、なんともいえず悔しい。f:id:uchiume:20210608232034p:plain

悔しいけど、仕方がない。
そう、これは仕方がない話。
夫が私の代わりにランラン達を見てくれて、
感想を伝えてくれただけでも(今回で伝えたのは2度目らしいが)ありがたいことだと思おう。

ランラン達は摘出後そのまま病理検査に出されたので、
術後の1ヶ月検診でランラン達の画像を見られるはず。
1ヵ月後に、じっくり見よう。(画像だけど)


ほどなくして、
f:id:uchiume:20210608232047p:plain
息子が高校から帰ってきました。 

f:id:uchiume:20210608232102p:plain

夕方になり、娘も中学校から帰ってきました。

息子同様に、
「ごめんね、心配かけたね、いろいろありがとね」
の言葉を用意していたのですが…

f:id:uchiume:20210608232114p:plain

 

f:id:uchiume:20210608232123p:plain

 

f:id:uchiume:20210608232139p:plain

 

f:id:uchiume:20210608232153p:plain

 

f:id:uchiume:20210608232204p:plain

夫や息子は、そんなことは全く気づきもしなかったです。
かくいう私も。(自分の顔なのに)

用意していた「ごめんね心配かけたねいろいろありがとね」の言葉は、娘にはかけられませんでした。
まあいいんだけど。

f:id:uchiume:20210608232217p:plain

夕飯は、私の母が作って持ってきてくれた料理を食べました。
「術後の体を甘くみてはいけない」と言って、
退院後も1週間毎日夕飯を届けに来てくれました。
ただただ、ありがたい。

退院した日、
家族に、取り巻く環境に、
どれだけ自分が支えられているかを痛感。
感謝しかない…

退院翌日~ホットフラッシュ?~に続きます。

 ----------------------------------------------
    「おまけ通信」

後日娘に、「退院してかけられた言葉が、顔の肌つやのことで驚いたよ」
と言いました。

娘は、「おかえりと言うつもりだったんだけど、あの時は本当に肌がピカピカしていて驚いたんだよ。かけるはずの言葉がふっとんだ」
と言いました。

入院中は病院食以外は食べず、
そして心に少しばかり悟りを開いたような感じでもいたので(気のせい?)
肌つやが良かったというならばそれは、
心と体から毒素が抜け出た状態だったからかもしれん、と思っています。

退院後は食べたい物を好きなように食べ、
悟り心と俗の心の間をウロチョロしているうちに、
あの肌のピカピカは消え去っていきました。

短かったわ、輝く素肌の期間。

ここまでお読みくださり
ありがとうございました(^-^)

       ウチ ウメコ

絵本公開中よ↓

----------- 卵巣破裂のお話(数字をクリック)------
・卵巣破裂前日までのお話  全21話
・破裂当日 のお話        全31話
・卵巣摘出手術  
・手術 翌日 
・手術後2日目 
・手術後3日目 
・手術後4日目 
・手術後5日目 
・退院日 

------------------過去に描いた絵--------------
絵 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.
・マンガ 1.
・絵本 1.

←前のページ

次のページ→