卵巣破裂の1ヶ月前(9)〜手術か治療かの二択〜
今年の6月に卵巣破裂→緊急搬送→摘出手術。その体験を書いています。
今回は、卵巣破裂の1ヶ月前のお話、その9 です。
ゾラデックス注射を打った後、C先生がこれからのことを話しました。
「ウッチーさんは今後妊娠を望まず、年齢的に閉経の年代ということで、選択肢は2つ。
1つめは、手術で両方の卵巣と卵管を摘出する。
2つめは、閉経するまで薬で生理を止め、チョコレートのう胞を小さくしていく。
手術を選ぶ場合は、手術前に生理を止める期間が必要になるので、すぐにはできません。数ヶ月先になるでしょう。
さっき生理を止める注射を打ちましたが、この先治療を続けていくか、手術を受けるか、考えていきましょう」
先生は話を続けます。
「生理を止めてみて、右の卵巣の6センチのチョコレート嚢胞がどれくらいまで小さくなっていくかは分かりません。薬がよく効いて、本当に小さくなる人もいます。
ただ、今の大きさは手術適応のサイズですので、手術を希望するなら、すぐ紹介状を書きます。うちの病院では、婦人科の手術はできないので」
私は、
「手術では、両方とも卵巣を取ってしまうんですか?」
と聞きました。
「チョコレート嚢胞は、後に卵巣癌になる可能性があります。ウッチーさんの卵巣は両方ともチョコレート嚢胞なので、両方とった方がいいです。そうすることで、今後卵巣癌になる確率はゼロとなります」
と、先生はこたえました。
また驚きの事実。
「手術しない場合、閉経まで治療を続けていくことになりますが、閉経後も定期的に検診を受けなくてはいけません。 卵巣がんの可能性がある以上、検診は必須です」
先生は、
「今、どちらかに決められないですよね。今後の経過をみて、また考えていきましょう」
と言いました。
「さっき1回目の注射を打ったので、次回は4週間後に2回目の注射にきてください。もう、日にちを決めましょう。できるだけ4週間きっちりで、注射をしていきたいので」
2回目の注射の日を決めたので、これで今日の診察は終わるかと思っていましたら、先生はまた、MRI画像をじっと見始めました。
しばらく見てから先生は、
「うーん…ウッチーさん、数日後に電話でいいので、様子を知らせてください」
と言ってきました。
「やっぱり、すごく心配なので」
次回は、まだまだ続く先生の心配 のお話。
続きます。
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