卵巣破裂の1ヶ月前(8)〜ゾラデックス注射〜
今年の6月に卵巣破裂→緊急搬送→摘出手術。その体験を書いています。
今回は、卵巣破裂の1ヵ月前のお話、その8です。
生理をとめる為、ゾラデックスという注射を打つことになりました。
• ゾラデックスという注射剤は、液体ではなく、固形。
• 見た目が素麺のかけら。
• 5ミリくらいの大きさの注射剤。
• お腹の皮下に投与。
• 薬剤が少しずつ溶けだして、4週間作用する。
注射を打つ前に、C先生から、初回の注射を打った後の体の変化について説明されました。
● ゾラデックス注射を打ってから、2週間くらいは卵巣を刺激するホルモンが高まっていく為、2週間後くらいに卵巣が痛むと思う。(初回投与の時のみ出る症状)
● 6センチのチョコレート嚢胞が刺激を受けてしまう為、痛みが強く出るかもしれない。強めの痛み止めをだしておくので、痛くなったら我慢しないで痛み止めを使うように。
● 不正出血がみられることがあるが、子宮内膜が薄くなって出血することなので、タラタラと続く程度なら心配はいらない。
さて、いよいよ、注射です。
私はベッドに仰向けになり、お腹を出しました。
C先生は私のおヘソの右下あたりのお腹の肉をつまんで、
「では打ちます。一瞬で終わるから、ちょっと我慢してね」
と言いました。
固形物を入れる注射は初めてなので、きっと痛いものだろうと覚悟し、
「よし、我慢!」
と心に力を入れていましたら、
「はい、終わり!」
と言われ終了。
……あれ?
全然、痛くなかった。
私の腹の肉が豊かだから…?と考えていると、
「あれ?血が出てないね」
と、C先生の声。
針を抜いた後、血が出ていなかったらしい。
看護師さんが7〜8センチくらいの大きさの、厚めのガーゼを注射部位にグッと強く押し当ててきました。
注射したところを、こんなに強く押されたのは初めて。(血は出てなかったけど)
「この注射、打った後は結構血が出るのよ。実は針が太くてね。患者さんには、打つ前に注射器を見せないようにしてるの。太い針を見て怖がる人がいるから」
そう言って、C先生は打ったばかりの注射器を見せてくれました。
あ、針、太い。 と思いました。
「ウッチーさん、痛くなかったの?」
と先生が聞いてきました。
頷く私。
腹の肉がぶ厚いからですか?と聞こうと思ったけど、「そうです。」と言われたら返す言葉がないのでやめた。
「この注射は、打ったところが大きく内出血してしまったり、しこりになったりすることがあります。とにかく、揉んだりしないようにね」 と、先生。
結局、私は内出血にもしこりにもなりませんでした。
よく見れば、うっすら赤い?くらいの注射跡でした。
初回は右側のお腹に打ちましたが、2回目は左側だそう。
左右交互に打っていきます、と言われました。
2回目の注射も、痛くないといいな。
でも、そう都合よくいかないだろな。
今回はたまたま、神経にも血管にも触れない場所に打たれたのかな。
2回目は覚悟しておこう、と思いました。
が、私に2回目のゾラデックス投与はありませんでした。
2回目を打つはずだった予定日の数日前、私の卵巣は破裂してしまいました。
その話は、まだ先になります。
••••• ここから余談 •••••
偽閉経療法に、私はゾラデックスを使いましたが、後でネットでせっせと調べると、リュープリンという液体の注射薬を使われる方が多かったです。(他に、点鼻薬もあるようです)
ゾラデックスは少数派のような感じがしました。
液体ではなく固形物(素麺のカケラもどき)を入れるので、敬遠されてるのかしら?なんて思ったり。
太い注射針も原因?と思ったり。
ほんと、リュープリンに比べて情報量が少なかったです。
••••• 以上、余談終わり •••••
では、次回に続きます。
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