卵巣破裂の3週間前(2)〜先生との電話〜
今年の6月に卵巣破裂→緊急搬送→摘出手術。その体験を書いています。
今回は、「卵巣破裂の3週間前のお話 その2」です。
前回の続き。
生理を止めるための、ゾラデックスという注射を打ってから、1週間。
卵巣が破裂やねじれを起こさないようにと、エレガントな振る舞いを1週間意識していましたら、気分が素敵マダムモードになっていたことがありました。
気分だけ、素敵マダム。
所作に気持ちが引っ張られていたのでしょうかね。
そんなことはどうでもよく、本題です。
C先生から、注射をしてから数日後に、病院に電話をして体の様子を知らせるように言われていました。
腰の痛みが続いていることと、痛み止めを毎日服用していることが気になっていたので、このことを先生にお話ししようと思いました。
病院に電話。
婦人科につないでもらいました。
C先生は診療の合間に、電話をする時間を作ってくれました。
「ウッチーさん、こんにちは。お体の具合はいかがですか?大丈夫ですか?」
電話の向こうのC先生は、お変わりなく、優しい…
私は、注射を打つ前の生理中からずっと、腰の右側が痛んだままであることを伝えました。
「痛みは強くなっている?」と聞かれ、「強くなってはいないです」と言うと、「今の段階では、痛みがひどくなっていないなら大丈夫です」と言われました。
痛み止めを13日続けて飲んでいるけれど、こんなに何日も飲んでしまって大丈夫なのか聞いてみました。
先生は、
「まずは、ホルモン値が上がっていく時期を乗り切ることが先決なので、痛む時は我慢しないで、痛み止めを使って構わないです」
とおっしゃいました。
痛み止めを毎日飲んでいることへの心配は、先生の言葉で、スーっと流れていきました。
もう一つ、気になっていたことがあったので聞きました。
初回のゾラデックスの注射をしたのが、生理8日目の時で遅かったので(本来なら生理2日〜5日の間に打つものらしい)、2本目の注射を打つ前に、生理がきてしまうのかどうか聞いてみました。
先生は、
「それはなんともいえないです。
初回の注射だけで生理がこなくなる人もいれば、きてしまう人もいます。
でも2本目の注射の後は、生理は止まっていると思います」
と、言いました。
そっか、生理、きてしまうかもしれないんだ…
先生は言いました。
「注射してから2週間後、1番ホルモン値が上がるころなので、卵巣を刺激し、痛むと思います。腰も、今より痛みが強くなるかもしれません。今からだと、あと、1週間後くらいね。その時期は特に慎重に過ごしてください。すごく痛むようなら、必ず受診すること」
先生は話を続けます。
「注射してからの1ヶ月間は、我慢の時だと思ってください。2回目の注射からは、ぐっと楽になると思うから」
先生は最後に、
「くれぐれも、静かに生活してね。強い痛みや、不正出血の量が多かったりしたら、すぐ病院にきてください」
と、言いました。
これから1週間後に、すごく痛むのかもしれない。
でも、今は我慢の時 と先生からはっきり言われたことで、かえって不安がなくなり、次の注射まで体の変化に付き合っていこうと思えました。
C先生と話せてよかった…
ちょうど不安の芽が出てきた時に、先生とお話しできたのはありがたいことでした。
私は、この3週間後に卵巣が破裂してしまいます。
C先生があんなに心をかけてくれたのは、私の卵巣の状態を知った時に、破裂の可能性が低くはない、と感じていたからかもしれません。
次回から、卵巣破裂の2週間前のお話に入ります。
先生が1番心配していた、ゾラデックス投与の2週間後のお話です。
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