卵巣破裂当日~B病院にて(7)
今年の6月に卵巣破裂→緊急搬送→摘出手術。その体験を書いています。
《前回》「卵巣破裂当日~B病院にて(6)」
前回の続きです。
D病院に向かったはずの夫が
どういうわけか
ここにいる。
C先生も看護師さん達も、どうしてここに?と思っているだろうに、誰もそれを聞かない。
C先生は、先ほど電話で夫に説明してくれたことを、あらためてまた夫に説明してくれました。
私は 「来てくれてありがとう」 とか
「ごめんね迷惑かけて」 などの
本来なら最初に言うべき言葉をとりあえず横に置いて、夫に聞きました。
夫は、答えました。
私は、夫の名誉の為に、こう叫びたい気持ちでいっぱいになりました。
でも、みなさん忙しくて(私のせいで)、そんなことなどもう誰も気にしてない様子。
まあ、いいや。
なにより夫自身が、別にそんなこと人にどう思われようとも全然構わないといった感じでいるし。(そういう人である)
私はとりあえず、先ほど横に置いておいた言葉を、夫にかけました。
「来てくれてありがとう。
ごめんね、迷惑かけて」
そう言った時、廊下の方から
ガラガラガラガラ
という音が聞こえてきました。
私を乗せる為の、ストレッチャーが運ばれてくる音でした。
次回、「B病院にて(8)」に続く。
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・卵巣破裂前日までのお話 全21話
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