らくがき通信

2020年6月に卵巣破裂。その体験マンガ。と、描いた絵をチラホラ。

卵巣破裂当日~B病院にて(8)

今年の6月に卵巣破裂緊急搬送摘出手術。その体験を書いています。 

 

《前回》 卵巣破裂当日~B病院にて(7)

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前回の続きです。

 

病院の廊下から、ガラガラと音が響いてきました。

 

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救急隊員の人が、聞いてきました。 

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救急隊員の方達は、ベッドに横たわった私を、寝た体勢のままストレッチャーに移乗させてくれるらしい。

 

私は夫に、

「ここであなたが私を抱きかかえ、お姫様抱っこでストレッチャーに移乗させてくれたら、D病院に向かうと言ったのにこちらへ来てしまったあなたの不可解さは、雲散霧消するかもよ」

と言ってみたくなったけど、静かにしていました。

 

 

救急隊員の人達に、頭の方と足の方を支えられたのは覚えているのですが、胴体の部分をどう支えられていたのかは…記憶にないです。

 

ベッドから移す時は、頭を反らせているような感じで、と言われました。

 

腕をクロスして頭を反らせている自分が、

ファラオっぽいなと思いました。

 

 

「はい!

 1、2、3!」

 

   の掛け声で、移乗。

 

 

人々の手でストレッチャーに横たえられたファラオ

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C先生が、ストレッチャーの横に立ち、話しかけてきました。

 

「ウッチーさん、

 さっき血液検査の結果が出てね、

 やっぱり炎症の値が高かったです。

 おそらく、手術になると思う。

 ごめんね、私がしてあげられるのはここまで。

 あとは、D病院の医師を信頼して任せてね。

 ウッチーさん、頑張って」

 

 

  C先生…

 

また涙が出てきそうになりました。

 

 

「先生、本当にありがとうございました。

 お世話になりました」

 

 

深々と頭を下げたかったけど、寝ているので出来ず。

 

大きくうなずくだけの動作になってしまい、二重アゴがただ深く刻まれただけでした。

 

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私は、これから救急車に乗る。

 

人生初の 救急車

 

 

 

私を乗せたストレッチャーは病室を出て、患者さん達が待っている廊下へ出ました。

 

私はまっすぐ天井を見ていたけれど、目の端で、婦人科で順番を待っている人達の顔が皆、私を向いて注目しているのが分かりました。

 

 

次回、B病院にて(9)に続く。

 

 

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・破裂当日 ~自宅にて  

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