らくがき通信

2020年6月に卵巣破裂。その体験マンガ。と、描いた絵をチラホラ。

卵巣破裂当日〜B病院にて(9)

今年の6月に卵巣破裂緊急搬送摘出手術。その体験を書いています。 

 

《前回》 卵巣破裂当日~B病院にて(8)

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前回の続きです。

 

ストレッチャーに乗って廊下に出た私に、向かってくる視線。

 

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心の声を感じる…

 

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苦しそうに横たわっているわけでなく、

年齢や体型から妊婦でもなさそうな私を、

この人は一体何があって運ばれていくのだろう

と思われていたと思う。

 

私は受付番号1番から5番の人達に、

順番を飛ばしてしまったこと、

そしてお待たせしてしまったことを、

とっさに心で詫びました。

 

プラカードでもあったら、掲げたかった。

  

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何もできず、ただ横たわるだけの私を乗せて、ストレッチャーは人目の中を、どんどん進んで行きました。

 

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病院内のどこを通ったのか分かりませんでしたが(ずっと天井を見ていたので)

人目のある廊下を進み、

エレベーターに乗り、

どうやら総合受付の前も通過して、

私は病院の外へ出ました。
 

 

前方に見えるは、バックドア全開の救急

 

 

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 大口を開けて お待ちくださっている。

 

と思いました。

 

次回、B病院にて(10)に続く。 

 

----------- これまでのお話(数字をクリック)---------

・卵巣破裂前日までのお話  全21話

・破裂当日 ~自宅にて  

・破裂当日~B病院にて 、←前回

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ここからどうでもいい話。

 

イラストなしで、ひたすら文字だけの羅列となるので、どうでもいい話でも読んでみようと思う人だけどうぞ。

 

以前、このブログを読んでる友人から、回顧録ばかりでなく、現在の話もおりまぜて欲しいと言われました。

 

私の日常を書いたところで、なんの役にも立たない記事が出来上がるよと言ったら、それを読みたいとおっしゃってくださった。

 

今回のブログ記事はイラスト少なめで、内容に至っては、ただ病院の廊下を突き進んで外に出ただけの話なので、ちょっとこれは…何か足した方がいい?と思いまして…

 

さっそく近況を足します。

 

昨日は娘の中学校の体育祭でした。

天気が良すぎて、私は日差しをたくさん浴び、10月の日差しはあなどれん!と思いながら見学しました。

 

日差しを浴びただけで、体力は消耗。

家に帰って、マッサージクッションに疲れた足を乗せ、揉みほぐされ、ああこれは至福の瞬間だわなんて思った瞬間眠ってしまい、起きてから今回の記事の救急車のイラストを、チマチマ描き出したという…

 

ほら、こんなどうでもいい話しか出てこないわよ。残念。

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございました。

 

進みの遅いブログですが、

よかったら次回もお付き合いくださいませ。

 

                                  内野うめこ

救急車へ乗り入れられる前に、夫と会話。

「こんなことになってごめんね。子供達のことと家のこと…」

「心配いらないよ、大丈夫だから」

「母に、伝えてくれる?」

「すぐに伝えるよ」

母は、驚くだろうな。

ショックだろうな。

私は高齢になった母と、毎日電話で話をしています。

母は持病があり薬を飲んでいるので、ここ1ヶ月はお互いの身体の具合の報告会となっていました。

私の卵巣が腫れていて、「破裂すると大変なんだってさ。緊急手術になるんだって!」

でも、それは稀な話だと思っており、今後治療を続けていく気が満々だったので、まったく人ごとのように、ただの特殊な一例として話をしていました。

破裂すると大変。緊急手術。

電話での会話で、母はそれをしっかり聞いていた。

破裂なんて滅多にないことだろうけどねと言う私に、とにかく先生の言う通りに、ちゃんと静かに生活していなさいよと、母はいつも心配してくれていた。

母は、どんなにショックを受けるだろう。

胸が痛みました。ズキ

 

母に連絡がいけば、母から私の兄と妹にもすぐに連絡がいく。(父は15年前に他界)

ショックの連鎖を想像。

 

「じゃあ、後で。D病院でね」

「うん、運転気をつけてね」

 

私は、救急車の中に頭から運ばれました。

 

車内から、夫の顔が見える。

 

夫が手を振る。

私も手を振り返す。

 

こんなことに、なるなんて。

 

バタン。

 

救急車のドアが閉まりました。