卵巣破裂当日~D病院にて(2)
今年の6月に卵巣破裂→緊急搬送→摘出手術。その体験を書いています。
《前回》 「卵巣破裂当日~D病院にて(1)」
前回の続きです。
車椅子で、救急外来から産婦人科外来に向かうことになりました。
救急外来を出てすぐ
私の目の前に広がった光景が、
これです。
おかしいな…
コロナ禍で病院に来る人は、
減っているんじゃなかったっけ?
そんな私の思いを乗せながら、
ウジャウジャの人の中
産婦人科を目指し
車椅子は進んでいきました。
産婦人科外来 到着。
ここも 人がウジャ。
私はD病院の看護師さんに、すぐに中待合室に入るよう案内されました。
ああ…
私はまた、順番飛ばしをするのだ。
ここで診療を待っている人の数は、
B病院の時の数倍…
そして多くの人の視線を浴びながら、
私はこの日2度目の
順番飛ばしをしました。
視線が刺さってくるような気がしました。
長い時間診療を待たれていることを思うと、
申し訳なくていたたまれない。
中待合室に入ると、
看護師さんが足早にやってきました。
あれだけの人が待っているんだもの。
のんびりやっていたら、D病院の外来診療は回っていかないと思いました。
ただでさえ忙しい中に、急患(私)が来てしまった。
キビキビ動く看護師さんを見て、方々に迷惑をかけてしまっていることを改めて実感しました。
助産師さんは、B病院でのお仕事があったでしょうに、
私に同行してここまでついてきてくれました。
ここで、ふいに疑問。
助産師さんは、
ここからどうやってB病院に戻るんだろう…
助産師さんは、私の身柄を引き渡したら(この表現は合ってる?)、B病院に戻られる。
電車とバスで戻るんだろか…?
聞いてみる。
「あの、助産師さん、
ここからどうやってB病院に戻るんですか?
電車ですか?」
「え?いえいえ、
電車で戻りませんよ〜」
そう言って、助産師さんは笑いました。
「ここまで乗ってきた救急車で戻るんです。
B病院まで送ってもらえるんですよ」
キビキビナース、入室。
ということで、
B病院の助産師さんとはここでお別れです。
「じゃあ私は、これで失礼しますね。
ウッチーさん、頑張ってね!」
優しかった、助産師さん。
ありがとうございました。
これから、いろいろなことが
キビキビとチャッチャと動き出します。
次回、「D病院にて(3)」に続く。
----------- これまでのお話(数字をクリック)---------
・卵巣破裂前日までのお話 全21話
・破裂当日~B病院にて 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
・破裂当日~D病院にて 1、←前回
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「おまけ通信」
やっと次回から本格的に、D病院での診察や、手術に向けての話に入っていけます。
本筋とは関係なさそうな、どうでもいいようなことを面白がって描いちゃうから(SASUKEゾーンとか)、なかなか話が進んでいかなくて…すみません。
もっとキビキビ、チャッチャと描ければいいのになぁ。
今回出てきたキビキビナースを描きながら、そう思いました。
多分今後も、ダラダラと寄り道しながら描いていくと思います。
ここまでお読みくださり、
ありがとうございました。
内野 うめこ