らくがき通信

2020年6月に卵巣破裂。その体験マンガ。と、描いた絵をチラホラ。

卵巣破裂当日~D病院にて(3)

今年の6月に卵巣破裂緊急搬送摘出手術。その体験を書いています。 

 

《前回》 卵巣破裂当日~D病院にて(2)

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 前回の続きです。

 

B病院から付き添ってくれていた助産師さんと別れた後、

私はD病院の看護師さんに採血をしてもらいました。

 

採血が終わると、問診

診察室まで看護師さんが車椅子を押してくれました。

 

「よろしくお願いします」

そう言いながら診察室に入ると、

じっと机の上のモニターを見ている

先生の姿が見えました。

 

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モニターに映っているのは、B病院で撮った、

卵巣が破裂する前の私のMRIの画像。

 

先生は、無言のまま軽く私に会釈をして、

またすぐにモニターを見つめました。

 

目の前にいるのは、若い女の先生。

先生は、とても可愛らしい顔立ちをされていました。

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この先生のことを、D先生と呼ぶことにします。

 

D先生はモニターから目を離し、

痛みはどうですか?

と聞いてきました。

 

「今は、痛み止めが効いているせいか、だいぶ落ちついています。

 でも、お腹に力を入れると痛みます」

 

D先生は静かに頷いてから、質問を続けました。

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1番痛い状態というのは、

アレか。

アレだ。

 

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アレ10とするなら

今の痛みは…

  

慌てて脳内で痛みの10段階を表にしてみる。

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産婦人科外来の診療待ちの人達を思うと、

質問には早く答えないと、と思い

気持ちが焦る。

 

ではないしでもない。

今に限って言えば、かもしれない。

 

うん、今は

でもお腹に力が入るとまで上がる気がする。

じゃあ、から1段階あげて、

 

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D先生に聞き返されて、とっさに1段階あげた私。(無意識)

 

先生はでもでもどっちでも良かったのか、

もう痛みの段階には触れず、質問を続けました。

 

吐き気はありますか?

 

ここでもまた、吐き気の有無を聞かれました。

 

やはり、 卵巣破裂吐き気はセットのよう。

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その後、

破裂した時間、

飲んだ痛み止めの種類と服用時間、

食事の有無、食事内容と量、

食事時間などを聞かれました。

 

では、卵巣の状態を確認したいので、

 検査室に入ってください

 

先生にそう言われ、

看護師さんは車椅子を押し、

私は検査室に入りました。

 

この日、2度目の検査台。

B病院と同じ、ピンク色の検査台。

 

「ピンクって やさしい色なんだな」

 

そんなことを思いながら、

車椅子からゆっくり立ち上がりました。

 

次回、D病院にて(4)に続く。

 

 ----------- これまでのお話(数字をクリック)--------

・卵巣破裂前日までのお話  全21話

・破裂当日 ~自宅にて 

・破裂当日~B病院にて 10

・破裂当日~救急車にて

・破裂当日~D病院にて 、←前回

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「おまけ通信」

今回、D先生を描くのが、とても楽しかったです。

少女漫画っぽい絵を描くのは、もうかれこれ…25年以上ぶりじゃなかろうか…

 

いくつになっても、女の子や女の人を描くのは楽しいものなのだな、と思いました。

楽しくって、バックに花を散らしてしまいました。

 

ここまでお読みくださり、

ありがとうございました。

           内野 うめこ