手術翌日(3)
2020年6月に卵巣破裂→緊急搬送→摘出手術。その体験を書いています。
↑この続きです。
無事歩行訓練を終えて尿のチューブが外れたので、
これからは自力でトイレに行くことになります。
トイレに私用の計量カップが用意されているらしく、
お小水をそれで測り、
出た量を用紙に数日間記入するように言われ、紙を渡されました。
その紙には尿の量と、
尿と便が出た回数を正の字で書く欄もありました。
昼食の時間になりました。
ガスは出ていないけれど腸はちゃんと動いているということで、昼食が運ばれてきました。
お腹はすいていました。
おかずは完食。
でも、重湯が全然入っていかない。
食べた後、また吐き気が。
しばらくすると、術後初の尿意を感じました。
トイレに、私用の計量カップが置かれていました。
14時、15時、16時と1時間おきに尿意があり、
その度にヨロヨロとトイレに向かいました。
回を追うごとに、お小水の量が増えていきました。
あまり水分を口にしていないのに、こんなにお小水が出るとは。
点滴から入る水分が、これだけあるのだなと思いました。
悪露が少し出ていました。
看護師さんが尿の回数と量を記入した用紙を見て、
「お小水は順調ね。ガス、早く出るといいね」と言いました。
お腹は、ガスが溜まっていて張っているようでした。
過去2度の帝王切開の時は、翌日すぐにガスが出ました。
今回は、出ない…
出せるものなら出したいけれど、出る気配もないものは出せない。
看護師さんが血圧と体温を計りに来ました。
血圧は上が140を超えていました。
熱は38度。
朝から下がっていませんでした。
心配そうな顔をされ、様子をみましょうと言われました。
妹から届いていたメッセージに、
私が救急搬送された時、母がとても心配して泣いていたと書かれていました。
それを読んだら居ても立っても居られなくなり、
母に電話をかけにいきました。
(電話は専用の部屋ですることになっている)
熱があるのに夢中で話をして、その為に更に血圧が上がってしまったのか、しばらくフーフーと息が上がりました。
その後ぐったりきました。
夕飯が運ばれてきたけれど、食欲はありませんでした。
梅干しやモモのシロップ漬けは、さっぱりして美味しく感じました。
おかゆは、やっぱり進まない…
3口くらいで限界。
帝王切開の術後とは、やっぱり全然違う。
あの時は食欲はあったし、ぐったりくることもなかった。
痛かっただけで。
違って当たり前か。
なにしろ、卵巣が破裂してしまったのだ。
臓器が摘出され、内臓を洗われたのだ。
若くないのだ。
尿は順調、ガスは出ず。
血圧高め、熱も高め。
そして張り切ってしゃべって、疲れてダウン。
そして、消灯時間となりました。
「術後2日目(1)」に続く。
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「おまけ通信」
今回で、手術翌日の話はおしまいです。
開腹手術は3回目で、どこか勝手知ったるような思いがありました。
でも、違う。
いろいろ勝手が違いました。
自分の尿を計量カップで測ったのも、初めてでしたよ。
術後は日を追うごとに回復していきますが、でもまだしばらくお腹の痛みにつき合う日々が続きます。
ここまでお読みくださり
ありがとうございました(^-^)
内野うめこ
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